20世紀を産業活動の発展・活発化の時代とすると,21世紀は産業活動と自然環境との調和を図る時代と捉えられます.環境負荷の増大が社会的問題となるにつれて木材を扱う産業にも影響が及び,木質系廃棄物の処理が新たな課題として浮上しています.燃焼処理(サーマルリサイクル)は一つの選択ですが,二酸化炭素固定の観点に立つとマテリアルリサイクルがより優れており,その具体的な方法の検討は重要な課題といえます. | |
その解決策の一つとして,木材とプラスチックとの混合により得られる木質プラスチック複合体があります. | |
木質プラスチック複合体は古くより研究されてきましたが,この1,2年で新しい段階に入り,木質材料の含有量が80%から95%に至る成型体を,商業ベースにのる速度で成型する技術が開発されました. この段階に至り本技術は木質廃棄物リサイクルと目的の軌を一にでき,社会的貢献が期待できる段階に入ったといえます. | |
(社)日本木材加工技術協会関西支部では,木質含量の高い木質プラスチック複合体製造技術の発展・普及をめざして,製造に関連する技術について基礎から応用まで広く研究する「木質プラスチック複合体研究会」を,一昨年冬より展開しております.この研究会はおかげさまで順調に回を重ね,昨年より公開形式の講演会およびクローズドの会員制研究会の2本立てで活動中です(第1回,第2回,第3回,第4回,会員制研究会). | |
今回は公開形式の講演会として,以下の企画を準備いたしました.ご関心をお持ちの方の多数のご参加をお待ちしております. |
プログラム | 押し出し成形金型の設計:基礎から木質プラスチック成形への応用まで 新宮寛治 ((株)島田商会) |
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木質プラスチック複合体の海外事情 Part 1 木質プラスチック複合体の中国事情 郭 文静 (中国林業科学研究院木材工業研究所) |
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木質プラスチック複合体の海外事情 Part 2 木質プラスチック複合体の欧米事情1 第6回木質プラスチック複合体国際シンポジウム(マジソン)報告 高谷政広 (近畿大学農学部) |
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木質プラスチック複合体の海外事情 Part 2 木質プラスチック複合体の欧米事情2 第2回エココンポ国際会議(ロンドン)報告 木質プラスチック複合体国際シンポジウム2003(ウイーン)報告 岡本 忠 (近畿大学農学部,当研究会主宰) |
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講演会終了後,懇親会(簡単なビアパーティ)を企画しておりますので,併せてご参加ください | 日時 | 2003年12月11日(木)14:00〜17:00(13:30より受付) |
会場 | 京都大学木質科学研究所木質ホール3F 〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄 京都大学宇治キャンパス内 Tel: 0774-38-3670 京阪電車宇治線黄檗駅下車徒歩約10分 JR奈良線黄檗駅下車徒歩約5分 略地図(別窓が開きます) |
会費 |
懇親会 3,000円(会員,非会員とも) |
定員 | 100名(定員になり次第締め切り) |
申込期限 | 終了しました | 申込方法 | 終了しました | 主催 | (社)日本木材加工技術協会関西支部 |