北米西海岸に自生していたものが,ニュージーランドおよぼオーストラリアに導入され植林されました.オーストラリアの植林面積で50万ヘクタール,ニュージーランドでは100万ヘクタール以上にもなり,30から 35年で伐採期となります.現在ではチリ,南アフリカ,スペイン,イタリアなどでも,植林されています.日本では虫害がおきやすく成林は困難とされています.
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樹 形
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幹は通直で,樹高は25から30m,直径は1.5から2mになりますが,不地適地では低木状になります.樹形は広い楕円体か半球状,幹は太くて不揃いです.
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材の特徴
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心材は淡褐色から紫褐色で,辺材は白から淡青黄色です.辺材率が高く,辺材と心材との区別はやや明瞭です.晩材への移行は一般には緩やかで,肌目はやや精です.軸方向・水平両樹脂道を持ちます.軽く柔らかい材質で,乾燥や加工は容易です.但し辺材は変色菌の害を受けやすいです.
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材 質
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気乾比重は0.35から 0.50,圧縮強さ37N/mm2,曲げ強さ 85N/mm2,曲げヤング係数 8.1×103 N/mm2,収縮率は放射方向 2.1%,接線方向3.9%です.
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用 途
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梱包材・パレット,杭,家具・内装部材,パルプ,燃料に用いられます.ニュージーランド産は北米産に比べて生育がよいため,良材は建築材,合板材にも使用されています.
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