広葉樹と針葉樹の違いや特徴は何ですか?
広葉樹は被子植物双子葉類に属する樹木を総称し,針葉樹は裸子植物の針葉樹類に属する樹木を総称していいます.
植物の構造の面から比べると,針葉樹は仮導管(水分と養分通導部)が木の90%を占めており構造が単純であるのに対して,広葉樹はさらに内部構造が発達しており,水分通導専用の道管をもち,様々な細胞に分化して組織も複雑になっています.
生産される木材利用の面から比べると,針葉樹材は広葉樹より柔らかく軽いものが多く,また通直で割裂性がよい,木肌は繊細で柔らかな光沢を持ち白木のままで美しく,木理が通っています.
広葉樹材は針葉樹材に比べると,一般に幹はまっすぐでないものもあり,枝との区別がつかない,一般に硬く重くなっています(キリのように軽いものもある).
一般に木材はその材質が硬く重いほど強度は強いが狂いは大きく,また逆に材が柔らかく軽いほど強度は弱くなるが狂いは少ないので,針葉樹が用材として多用されるのはこれらの性質のためです.(JY,RK)