住宅性能表示制度について教えてください.
建設省が2000年に導入の準備を進めている「住宅性能表示制度」は,一般消費者の合理的な住宅選択を支援するのが目的です.
表示はあくまで任意であり義務ではありませんが,工法や業態にかかわりなく消費者が判断できる共通ルールとして運用されるものです.それだけに,工務店としても得意な項目については積極的に表示していく姿勢が望まれます.
このほど木造住宅の性能に関する表示項目,表示方法,及び評価方法のイメージが明らかになりました.
表示項目としてあげられたのは,
- 構造安全性(上部構造)
- 構造安全性(基礎・地盤)
- 防耐火性
- 避難安全性
- 省エネルギー(暖冷房)
- 採光・通風換気性
- 遮音性能
- 耐久性(主要構造部)
- 維持管理容易性
- 長寿社会対応
- 機能性
の11項目です.
当初消費者団体が要望した440項目を建設省や学識経験者が76項目に絞り込み,さらに検討を加えた結果,11項目となったものです.項目によっては,言葉の定義を説明するマニュアルの整備や評価の判断基準となる数値の確定といった検討課題が残されています.(MM)