なぜ木材に防腐処理をするのですか?
木材は比較的安価で豊富に存在する再生産可能な材料です.
しかし樹種によっては腐朽菌による腐れやシロアリの食害による被害を受けやすく,特に温度や湿度が高く地面や水に接する環境では顕著となります.そういった場所で木材をより長く,美しく使用するためには木材に防腐処理することがとても有効です.
また木材は金属やコンクリートに比べ製造時の炭素放出量をみると,単位体積当たり金属材料の数十分の一から数百分の一に過ぎません.そればかりでなく,木材の利用は一時的ではありますが,大気中の炭素を固定している炭素貯蔵型材料なのです.
今後の地球環境保全や資源問題などを考えたとき,大気中の炭酸ガスを吸収固定するのに大切な役割を担う森林資源を原料にしている木材をなるべく長く利用することはとても大切なことです.(YM)