アセチル化木材とは?
木材は,吸・脱湿によって伸縮し,しかも,方向によってその程度が異なるので,割れや反りが起こる場合がある.
木材が吸湿し,寸法を変化させるのは,細胞壁中に存在する水酸基など水分子の吸着点が存在するためである.親水性の水酸基を疎水性でかさ高いアセチル基で置換し,水分吸着量を減少させ,木材の寸法変化を少なくする処理がアセチル化処理である.
木材を無水酢酸中で120℃程度の温度で処理する.処理による材色,強度的性質の変化は少なく,木質感が保存され,耐腐朽性が飛躍的に向上する.(MN)