木目は目にやさしい,目によいと言われますがなぜですか?
木目が「目にやさしい」大きな理由としては,木材が紫外線を吸収するため,木材から反射する光には,紫外線がほとんど含まれていないことがあげられます.
紫外線は,スキーでの雪面からの紫外線反射によるいわゆる「雪目」の原因になるように目によくない刺激を与えます.
もうひとつの理由は,木材表面では細胞の微小な凹凸で光が散乱し,反射光が弱められ,大きなグレア(ぎらつき)がないことです.また,木材の細胞は意外に透明性があり,ある程度の深さまで入ってから出てくる光もあります.
では木材だったら何でも安心かというと,実は気をつけないといけないことがあります.それは,木材の上に塗装がしてある場合です.この場合には,塗装表面で光が鏡面のように反射するからです.鏡面反射した光には,光源と同じ波長の光が含まれていますから,紫外線も減っていないのです.
ですから,表面が木材のデスクでも,照明の正反射が目に入らないように,照明の配置に留意する必要があります.(MM)