「炭素税」って何ですか?
アルミサッシ製造時の炭素放出量が大きいのは,アルミニウムを調製するために多大なエネルギーを必要とするからです.エネルギーを得るためには,化石燃料を燃やさなければならず,それによって大量の炭酸ガスが放出されます.
スウェーデンなどの北欧諸国では,エネルギーを得るために放出される炭酸ガス量に応じて“炭素税”が徴収されています.この税金は,環境保全のための事業に支出されます.炭素税が一番高いのが石炭で,その次が石油,そして天然ガスと続きますが,ここで注目すべきは「木材の炭素税がゼロである」ことです.木材も燃料として燃やせば炭素を放出します.ところが,北欧などの環境先進国では,「木を伐った後には必ず木が植えられる.苗木は再び大気中の炭酸ガスを吸収して成長する.だから放出する量と吸収する量で,差し引きゼロになる」という考え方が定着しているからなのです.
(MI)