「エコマテリアル」って何ですか?
Environment Conscious Materials の略で,フロンティア性(人類の活動圏を広げ活動環境を拡張する),環境調和性(人類の活動圏と外部環境との調和を図る),アメニティー性(活動圏の中で生活環境に豊かさを与える)の3点から評価した「生態系に優しく環境保全に適した資材」を意味します.
木材は,製造から廃棄までの環境負荷が少なく,優れた吸放湿性や視覚特性,触感性によって,居住空間や人に豊かさを与えてくれます.しかし,使用環境によっては,強度が不足していたり,水分の吸脱着による寸法変化,変色,腐朽など,他材料に比べて劣る点が指摘されています.これらの欠点を物理,化学,生物処理によって補うことにより,木材を真の「エコマテリアル」に変換することができます.
(MI)
参考文献
大越 誠:「解説・地球環境問題と木材」,日本木材総合情報センター, p. 36-37 (1999)
小池浩一郎:「現在林業」(1999)