木は木材になっても生きていて,呼吸をしているし,水を吸ったり吐いたりしているけど,どこから呼吸をしていて水を吸ったりしているの教えてください.
木材は伐採した後も,生きているように見えます.実際は死んでいますが,多くの人や書籍では文学的な表現で生きていると言っているのです.それは木材になっても水分の出入りがあり,それを呼吸と表現しているのです.本当に,炭酸ガスを吸って酸素を出したり,酸素を吸って炭酸ガスを出したりしているのではありません.
この水分の出入りのことですが,木には,虫眼鏡などで木口(こぐち)から見ると(年輪が見える方向)小さな穴があります.ここから主に湿気などの水分を吸収するのです.まわりが乾燥してくると,ここから吸い込んだ水分を吐き出します.板面にも小さな穴(道管)があるような木(ケヤキ,セン)だとここからも水分の吸い込みをします.道管がなくても板面からのゆっくりとした水分の出入りはあります.
(KN)