最新木質建材[二次加工品系]
403 FRP複合合板
fiber-reinforced plastics composite plywood

説明  FRP(fiber reinforced plastics;繊維強化プラスチック)層を表面材とし,芯材に合板を使用した複合板です.
原料と製法  合板の上に樹脂含浸したガラス繊維層を置き,熱圧プレスで樹脂の硬化と合板との接着を同時に行います.合板の道管の中に樹脂が含浸して硬化します.そのため,合板とFRP層との剥離がありません.
 表層用のFRPには,低収縮用,耐水用(水槽,プール用),耐アルカリ用(コンパネ用)などがあります.また,FRP層が片面のみの製品と,両面にある製品があります.
 中芯材となる合板の種類が変わると,たとえ厚さが同じでも製品の物性は異なってきます.例えば,樹種(アピトン材かラワン材か,など)を換えたり,あるいは,合板種別(タイプIか,タイプIIか,構造用か,など)を変更して,用途と目的に合致した製品を製造します.
 製品の大きさには,3'×6'~8'×20'があります.なお,長尺用には,スカーフ・縦つぎ合板を使用します(「216 スカーフ縦つぎ合板」を参照).
用途  架装自動車(冷凍庫,冷蔵庫,保冷用車輌の側および天板),トランクルーム用コンテナー,各種通い箱,スポーツ用(テニスの壁打板,フェンス),水槽,プール,コンパネ,など.


架装自動車への使用例(マクロボード(株)カタログより)


テニスの壁打板への使用例(マクロボード(株)カタログより)