最新木質建材[素板木質材料系]
209, 210 パーティクルボード
particle board

particle board

原料  建築解体材,廃パレットや廃梱包材,製材工場や木工所からの残廃材,鋸屑,合板の剥き芯や廃単板などが主に用いられます.
製法  木材を切削又は破砕により小片化(チップ化)し,乾燥後大きさにより表層用と内層用に篩分けします.
 表層には細かいチップを用い,内層用チップより接着剤の添加量を多くし,フォーミング機により表層用チップ,内層用チップ,表層用チップの順に積層してマット状に成型した後,熱圧プレスで製板します.
種類  日本工業規格(JIS)では,パーティクルボードの種類を次の様に区分しています.

表裏面の状態による区分
  • 素地パーティクルボード
  • 単板張りパーティクルボード
  • 化粧パーティクルボード
曲げ強さによる区分

※24-10タイプは配向性ストランド(OSB)タイプのボード
※17.5-10.5タイプはウェファータイプのボード

接着剤による区分
  • Uタイプ:ユリア樹脂系またはこれと性能が同等以上のもの
  • Mタイプ:ユリア・メラミン共縮合樹脂系またはこれと性能が同等以上のもの
  • Pタイプ:フェノール樹脂系またはこれと性能が同等以上のもの

ホルムアルデヒド放散量による区分


難燃性による区分
  • 難燃2級
  • 難燃3級
  • 普通
規格  JIS A 5908-2003「パーティクルボード」
 JIS による品質基準は次の表の通りです.







*:8タイプの製品には適用しない.
註:縦方向とは長手方向をいい,横方向とはこれに直角の方向をいう.単板張りパーティクルボードの場合は,単板の繊維方向を縦方向といい,これに直角な方向を横方向という.
用途 建築用途
 床下地,屋根下地,壁下地,などの構造材のほか,内装材,ドア,カウンターなどの造作部材に使用されています.

家具用途
 一般家具,システム家具,住設機器の部材,デスク,テーブルの天板や箱物家具のフラッシュパネル枠材などに利用されています.
製造工程の例
使用例