最新木質建材[素板木質材料系]
208 OSB
parallel strand lumber

原料と製法  OSBは北米産アスペン(ヤナギ科)などの未利用・低質広葉樹から製造可能なボードとして1950年代に開発されたウエファーボードから発展したものです.

原料
 アスペン,サザンパインなどが使用されます.

製法
 ストランドと呼ばれる厚さ0.5~1.0mmの短冊状の削片を,表層面はパネル長手方向に配向し,芯層はそれと直交させて配向させ,三層または五層に構成します.


種類と用途 種類
 OSBは日本工業規格(JIS)ではパーティクルボード,日本農林規格(JAS)では構造用パネルの一種であると定められ(4等級に区分)ています.

用途
 北米では壁・屋根を中心とした建築物の下地材として,I型ジョイストのウェブ材として,さらに塗装や含浸紙をオーバーレイ加工して外壁材として利用されています.日本では,屋根・壁下地材として使用されています.また,板状断熱材をOSBでサンドイッチした複合パネルが,主に野地板として住宅の高気密・高断熱化および施工の簡素化を図る目的で幾つかの住宅メーカで採用されています.
特徴  OSBの特徴は小径・間伐木が原料となる点で,原料費が安くなります.最終製品の強度は合板に近く,寸法自由度が高いなどの特徴があげられます.
規格
  • JIS A 5908 「パーティクルボード」
  • JAS「構造用パネルの日本農林規格」
  • OSBの使用方法は住宅金融公庫融資住宅「木造住宅工事共通仕様書」及び「枠組壁工法住宅工事共通仕様書」に規定されています
参考文献
  1. 日刊木材新聞社;林知行:「エンジニアードウッド」168-169(1998)
  2. (社)日本木材加工技術協会:「最新木材工業辞典」188-189(1999)
使用例







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