最新木質建材[素板木質材料系]
207 PSL
parallel strand lumber

原料と製法 原料
 主として,ベイマツ(ダグラスファー)またはサザンパインの小幅単板を原料としています.

製法
 欠点を取り除いた単板を長さ2.5m,幅16mm,厚さ2 ~ 4mmの小幅単板に裁断したものを耐水性の接着剤(フェノール樹脂)を用いてマイクロ波で加熱しながら連続プレスで熱圧成型します.パララムは巾267 × 483mm で製造されており,これを必要サイズに裁断して使用します.一般に用いられるサイズは410(89× 235mm),412(89 × 286 mm)です.
性質  パララムの耐水性や耐久性については,フェノール樹脂接着剤が用いられるので,構造用集成材と同等であると考えられます.水分の変化に対しては,製材品よりもねじれやそりなどの狂いが小さいです.また,パララムではエレメントの間にわずかな空隙があるので,集成材に比べて薬品注入による防腐処理などが容易であり,またその効果が高いと言われています.

パララム PSL (N/mm2)
等級曲げ繊維方向への繊維と直角方向へ圧縮水平せん断短期許容応力度ヤング係数
引張圧縮
 FbFlFcFclFv長期許容応力度の2倍MOE
2.0E15.2111.7713.732.941.1814.22×103
※この値は厚さ300mm で設定.その他の厚さの場合は,(300/d)1/9を掛けてください.これは厚さが300mm以上の場合の希少を調節するものです.
参考文献
  1. 産業調査会辞典出版センター:「木材活用辞典」p.422-423
  2. (社)日本木材加工技術協会:「最新木材工業辞典」p.200-201
使用例
(㈱オーシカ提供)