国内産木材のいわゆる無垢材について,「無垢材であるから健康によい」という触込みで営業を行う業者がいます.確かに接着剤に含まれるホルムアルデヒド等の有機化合物の揮発による害は無いかもしれません.しかし,木材に塗付される防腐剤の揮発による害が懸念されます.そこで疑問なのですが,そもそも防腐剤の塗付(あるいは注入)されない木材製品(無垢,集成に限らず)というのはありうるのでしょうか?
防腐剤の塗付(あるいは注入)されない木材はいくらでもあります.まず国産の木材は防腐処理をしない限り,何も人工的な成分が入っていません.ただし木材は自然素材で,自然の持っている力の中で人間に合わないものもあります.たとえば漆などがいい例です.これはかぶれます.また最近一番人気のあるレッドシダーでもまれにかぶれる人がいます.(KN)