先日,DIY店で大工さんらしき人同志が,材木を見ながら「シラタ」とか「アカミ」とか,魚や肉のように話しておられました.材木にも赤味ってあるのですか.
シラタは白太.アカミは赤味,赤身と書きます.材木の専門用語では,白太のことを辺材.赤味のことを心材と呼びます.
スギやヒノキの丸太の木口断面を見らたれことがあると思いますが,中心部が赤っぽく,周辺がまっ白であったことを覚えておられませんか.この中心部の赤っぽいところが赤味(心材)で,細胞は生理学的にみて死んでおり,樹体に強固性を与えるのみであります.腐朽菌や昆虫の攻撃に強く,材固有の心材色をしています.
一方,周辺の白い部分が白太(辺材)で,細胞が活発に活動し,樹木が生活する際に,樹液の流通や養分の貯蔵をになっており含水率も高い.したがって腐りやすく変色しやすい部分です.柱や化粧材には,この白太部分は除いて使用されます.(TT)