曲がりにくい木材と強い木材は違うのですか? 曲がりやすい木材でも太ければ丈夫になるのですか?
強い材とは破壊しにくい材ということで,なかなか折れない材は強い材です.
曲がりにくい材は大抵折れにくいのですが,曲がりにくくても,たまに低い荷重で脆く(もろく)折れる場合があります.脆心材とか,強風で「もめ」の入った材,腐朽菌,特にブラウンロットの入った材などに見られます.
まあ一般には,曲がりにくい材は強いので,曲がり難さ(曲げヤング率)を測定することによって非破壊的に強度を予測することができ,等級分け(グレーディング)することができます.
曲がりやすい材でも,梁丈(はりたけ)が大きい,すなわち,梁の高さが大きいとたわみにくくなります.たわみにくさは,高さが2倍になると8倍になります(たわみが1/8になる).しかし幅が2倍になってもたわみは1/2にしかなりません.(MM)