木目模様にはどのようなものがありますか?
代表的なのはまさ目模様と板目模様です.
まさ目は縞模様のように見えます.また,板目模様はタケノコの断面のように,山形が積み重なったような模様です.
木目模様は樹種によってずいぶん違います.また,同じ幹でも上の方と下の方で違います.さらに,たとえ同じ丸太から切り出した材であっても,切り方(木取りの仕方)によって表情が大きく変わります.
例えば,樹木にはコブができることがありますが,そういう部分から切り出された材には信じられないほど複雑な木目模様が現れることがあります.このように,特殊で,装飾的・工芸的用途に向くような木目模様は「杢(もく)」と呼ばれます.
杢にもいろいろな種類と呼び名があります.比較的よく見かけるものをあげると,ナラ(オーク材)などによく見られる「虎斑(とらふ)」,カエデなどに見られる「鳥眼杢(ちょうがんもく,とりめもく)」,トチノキやカエデなどに見られる「波状杢(はじょうもく)あるいは縮み杢(ちぢみもく)」,ケヤキなどに見られる「玉杢(たまもく)」などがあります.
最近内装や家具によく用いられる材の「バーザイ」はカエデの鳥眼目のことです.英語で「バーズアイメープル(Bird's eye maple)」と呼ばれるものが縮まって「バーザイ」と呼ばれているようです.(MN)