節について教えてください.
樹幹の肥大成長によって,枝がその材中に包み込まれた部分を節といいます.
枝をもたない樹木はなく,大型の高木で幹の外観に枝の痕跡が全くない場合でも,幹の内部にはかつての枝が必ず包み込まれています.
この幹に残った枝が節です.
節は大きく,生節(いきぶし)と死節(しにぶし)に分けられます.
- 生節:枝が生きている状態のときのもので,周囲の組織とのつながりがあり(枝の形成層は幹のものと連続している),離れない健全な節である.堅節ともいう.
- 死節:枯れた枝が包み込まれた状態にあるもので,周囲の組織とのつながりはない.枯れた枝が幹の在中に閉じこめられたものである.(TK)