「古材バンクの会」って何ですか?
貴重な木造建築の保存と再生を促進するとともに,保存がかなわず消失しようとする古い木造建築部材(古材)を資源として再利用していくための社会システムを作る目的で,1994年に設立された全国的なネットワークです.会員数は全国に300余名.情報誌『古材バンク通信』(隔月刊)を発行しています.
主な活動は,1.古材の提供者と利用者をつなぎ活用を促進する,2.伝統的木造建築文化と建築技能の継承と発展を図る,3.資源を大切にする社会の実現を目指すの三つです.「利用相談部会」と「調査部会」があり,前者では,古い民家を再生したいという住い手に,建築士・工務店などの専門家が相談に応じ,必要によって設計施工に関わる工務店を紹介しており,後者では,民家や木造建築の研究者,そして家や木材について学ぼうとする市民が集まり,提供の申し出があった木造建築の調査を行っています.また,『古材バンクストックヤード』に,良質古材を集積し,活用の機会を図っており,その他,木造建築とその住まいを通しての文化・町並みに親しんでいただくための見学会,講習会,シンポジウムなどの行事も開催しています.
(MI)
参考文献
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/araki/kbank.htm
http://hb6.seikyou.ne.jp/home/kyoto-net/kbank.htm